今回の講座も多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。公開講座リバイバル21世紀の新しい生き方「スマートライフスタイル」全3回シリーズの第2回目を迎えました。
21世紀の新しい生き方「スマートライフスタイル」シリーズを2年前に開講した時は、スマート時代の到来の代表格ともいえたのは「スマートフォン」でした。2年前では「スマートフォン」の機能を例にしながら新しい生き方をどう考えたらいいのか、をお伝えしました。しかし最近、スマートフォン以上の大きなショックだと感じるニュースがありました。それが世界初の感情認識パーソナルロボット、Pepper(ペッパー)の発表です。
ソフトバンクの孫正義社長によるPepper(ペッパー)の記者会見が本講座のちょうど3日前の6月5日にありました。スマート時代の到来をより加速させる出来事といえますし、2年前と今では明らかに時代の流れが速くなっているのを実感します。そこに出てくるであろう大きな問題点を共有し、私たちの新しい生き方「スマートライフスタイル」とは何か?をみなさんと一緒に考えていきました。
まず、第1回目の内容をポイントで振り返りました。
詳しい内容をご覧になりたい方は、第1回目の開催レポートをご覧ください。
今回の内容はまず、「科学技術の進化と人間の意識の成長はアンバランスではないだろうか?」という問いの投げかけをさせていただきました。
2,500年前から今に至るまでに、歴史上に人間の意識を広げた偉人は生まれています。釈迦、老子、イエス・キリスト…。
その意識の水準を現代ではさらに超えてもいいはずではないでしょうか。逆に古代ギリシャの古典科学の探求の水準と、今の21世紀の科学技術の水準とでは比べ物になりません。
科学技術の発達は、今後数年でさらに劇的な変化を遂げていきます。その一例として、2010年にソフトバンクが発表した「新30年ビジョン」では、2018年には人間の脳の働きを超えるコンピュータが開発されると言われています。
そして2010年から4年経った今、世界初の感情認識パーソナルロボット、Pepper(ペッパー)が登場する時代になりました。
この感情認識パーソナルロボット、Pepper(ペッパー)は、人の感情を認識する「感情エンジン」という高度な人工知能が搭載されていて、人の表情や声のトーンを記録して、感情を数値化させ分析することでPepper(ペッパー)自身がどのような行動を取れば良いのかを自ら考えて行動するという自律学習機能を備えています。さらには、Pepper(ペッパー)は、1台だけで自律学習を行うわけではなく、インターネット上の「クラウドAI」に接続し、他のPepper(ペッパー)が記録した情報も取り入れることもできるという加速度的な学習をもたらす機能を備えています。
この新しい発明がどのくらい未来にインパクトもつのか、を私たちは考えざるを得なくなってきています。集合知による加速度的成長をもたらすグループインテリジェンスができてしまった意味でもあり、それはまさしく映画「マトリックス」で人間より先に機械同士が単一意識でつながることが出来てしまったことと類似してきます。
感情認識以外でも何に使ってみたいと思うのか、を会場の皆さんとディスカッションしてみました。
今後ロボットアプリ開発が進み、新たなアプリ開発プラットフォームが構築されれば、いろんな領域で使われていくでしょう。その時、これが人間に一体どのような影響を及ぼしていくのでしょうか?
教育、医療、工事現場、接客など数多くの分野で活躍の場があるでしょうし、将来的には地球上の生物種よりロボットの種類が多くなると孫正義氏は言っています。
コンピュータが人間の脳を超えるほど爆発的に進化して、さらにクラウド化されてしまえば、人間が担っていた仕事現場をロボットが人間の代わりに担っていくでしょう。労働力としての人間は必要なくなっていく領域が増えるでしょうし、ロボットが人間の職場を奪っていく未来は確実に訪れるでしょう。これに対して私たちは本質的な問題提起をする必要があると思います。
「人間にしかできない仕事とは?そもそも人間は何をやるべきなのでしょうか?」この地球上において、労働生産はロボットが優れているということであれば、人間は一体何をすればいいのでしょうか?
人間とは一体なぜ何のために存在し、働き、生きているのか、人間の存在意義そのものを問い直さなければいけないのです。
次に、「感情認識ロボットは人間の心を、感動、幸せ、平和、愛で満たせるだろうか?」をテーマに会場の皆さんとディスカッションしてみました。
ソフトバンクが目指しているのが心を持つロボットとして、感情エンジンとクラウドAIを搭載したこと。「人々の喜びを大きくしたい。人々の悲しみを少なくしたい。」(ソフトバンクPepper発表会より)
ロボットが考え、感情、関係性を創れることの意味は、社会性を持ってコミュニケーション取れる事であり、人間がやれることの多くはロボットが出来てしまうようになる意味でもあります。
では、果たしてロボットと人間の違いは何なのでしょうか?
人類歴史は二度の世界大戦や世界で何億人が死んだ革命の悲劇を経ても、人間同士の争いは終わりません。人間の考え、感情、関係性が本当に進化していないことを認めないといけません。一体なぜ、人間の意識は進化しないのでしょうか?
それは、「本当の問題が何か?」という規定が間違っているからです。明確な診断ができないまま人類歴史が進んできてしまったのです。観術は、本当の問題は「観点の問題」という、明確な診断と新たな処方を施すことができ、そうして初めて人間機能そのもののsmart化が案内できるようになるのです。
進化は今までのものをさらに超えるのが進化です。本当の人間がロボットよりも比較にならないほどに素晴らしい存在なら、人間機能の限界を超えていかないといけません。人間の脳や機械では、絶対に認識できない世界があるのです。そのHITOTSUのイメージを人間は認識技術観術で認識できるようになりました。
それでは、人間は認識できて、ロボットは認識できない感覚の領域とは何なのでしょうか。
HITOTSU学で発見したHITOTSUのイメージを、観術によって人間誰もが認識出来るようになりました。それは不完全な脳の観点を超えた観点に次元上昇した時に認識できるのものです。特別な人だけ出来るものではなく、また特別な知識・技術ではありません。そこに人間の真の尊厳性があるし、幸せや愛の秘密があるのです。
ロボットがどんなに高度な情報処理、感情エンジンがあっても絶対認識できない、それには明確な理由があります。
ロボットと人間の脳にはある同じ共通の法則、すなわち因果律があります。AならBという原因と結果の世界。その因果を超える世界の感覚はロボットは認識できず、人間の心の感覚では到達可能なのです。
smart life styleの“Know,Do,Hope”の全体像を理解するためには、この講座内では時間も限られているので、全体像をとても伝えきることができせん。ここでは、キーワードだけでも理解してほしいと思います。
smart life styleの“Know,Do,Hope”の全体像を理解し、これらの方向性を現実化させていくために開発した観術の内容を、認識技術完成感謝キャンペーンという形で今年の7月末まで4日間セミナーとして開催しています。ぜひご興味を持ってご参加いただければと思います。
今回も多くの皆様のご来場、誠にありがとうございました。
第3回は、7/13(日)の開催です。次回もどうぞご期待ください!