リバイバルでお送りしている教育思想シリーズ、今月から「孫子の兵法」(全4回)がスタートしました。今回からメイン担当講師が内海講師となり、世界最古の兵書と呼ばれる「孫子の兵法」を今の時代とつなげてわかりやすい解説で語っていただきました。
まずはじめに、今までの学問とHITOTSU学の差別性について、「基準点革命」と「分け方革命」をキーワードにお伝えしました。
基準点が変われば、すべての分け方(秩序)が変わります。今までの学問は「5感覚脳」を基準点にして「自分と自分以外」という分け方がベースですが、新しい基準点(真実「1」の規定)と新しい分け方(真実と錯覚現実)を提供する道具がHITOTSU学であり観術です。
内海講師からは「この2つのキーワードだけは覚えて帰ってほしい。」ということでした。
孫子の兵法は、古くは曹操や武田信玄、ナポレオン、毛沢東など、現代ではビルゲイツや孫正義など、多くの偉人たちが孫子に学び戦争やビジネスに応用しているといわれています。
なぜ今、孫子の兵法を取り上げるのでしょうか?
孫子の兵法が記された2500年前は、軍隊を運用し領土を広げる戦いが日常の世の中でした。現代では、企業を運用して富を蓄積する戦いが日々繰り広げられています。
軍隊も企業も運用するのは人間であり、人間の考え、人間の心です。封建主義から資本主義にパラダイムが転換したように、人本主義へと時代が大転換する今改めて、人間の「心のあり方」、すなわち「心の経営、考えの経営」ができるかどうかが重要になります。
なぜなら、今までの「基準点」と「分け方」で人類が本当に幸せになっているのかと言えば、5感覚脳の判断基準の問題を解決できず、人と人が出会った瞬間に摩擦・衝突が起き、「心の経営、考えの経営」ができていない状態にあるからです。
これからの時代に必要となる新しい戦いの場は自分の意識空間にあります。それをHITOTSU学では「創場」と呼んでいます。軍隊や企業の運用だけではなく、心・考えの経営にまで孫子の兵法は非常に有用なのです。
孫子の兵法は全十三篇から成りますが、今回は第一「計篇」、第二「作戦篇」、第三「謀攻篇」までを取り上げました。
第一「計篇」を数字でイメージすれば「5・7・13」です。つまり、「①自分を知る→5事」「②自分と相手を比較する→7計」「③応用・活用するテクノロジー→13詭道」と整理できます。
「計ることの大切さ」について書かれており、HITOTSU学の観点から「人間の思考基準点・判断基準が持つ根本的な問題と限界」を加えてお伝えしました。
新しい判断基準を手に入れることは、新しい未来を手に入れることです。
第二「作戦篇」は、一般的にスピードの重要性、短期決戦の重要性について書かれていますが、心の経営の観点から観た時に、「本当の戦いとは何なのか?」「本当のスピード勝負とは何なのか?」については言及されていません。HITOTSU学では、「自分の考えとの戦い」「速戦速勝(時間のかからないスピード勝負)」という観点を加えてお伝えしました。
第三「謀攻篇」は、「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」の一節が有名です。HITOTSU学では「本当に戦うべき相手」とは己(EGO)であり、彼(考え)だと解析しています。
すべての争いの原因は「本来の自分」を知らないことにあります。つまり本来の自分、本当の自分が何であるかを知ることにより「相手も傷付けずに勝利する」ことができるのです。
衝突の原因を根こそぎ取ることが謀攻篇の本質です。
途中シェアも入り「孫子に対してイメージが変わった」「わかりやすかった」との会場の声もありました。
会の最後には、HITOTSU学創始者・NohJesu氏から、ポエムが送られました。
「孫子の兵法」シリーズ第1回にご参加頂きありがとうございました。
第2回は6/9(日)開催です。次回もどうぞご期待ください!