今回は、第108回HITOTSU学公開講座「21世紀の新しい都市モデル『尊厳シティ構想』」全3回シリーズの2回目をお届けしました。
今講座では「教育・経済・政治」の3つの切り口から「尊厳シティとは何か?」をみなさんの人生とつなげて考えていきたいと思います。
第2回のテーマは “新教育産業Edunomicsで拓く未来” です。
Education × Economics = Edunomics という新しい概念を提唱し、新教育産業として発信しています。
新しい認識とどうつながって私たちの住む都市がどのように変わっていくのか、わくわくの未来を皆様と共有していきたいという思いでお伝えいたしました。
まずは、HITOTSU学の概論と、第1回目の内容をポイントで振り返りました。
詳しい内容をご覧になりたい方は、第1回目開催レポートをご覧ください。
本来の健康な個人、人間関係、社会というのは、皆が心すっきりで、人と人の絆が深く強く結ばれ、社会の健全なお金・心の循環がありながら皆が成長していけるような状態です。そうなっていないということは、人間の体で言えば、病気の状態。
病気であるならば、正しい診断と処方が必要です。
日本の強みである関係性を回復・強化し、個人の問題から社会の問題まで多様に膨れ上がるあらゆる問題を根本から解決していくという新しい路線を、HITOTSU学では「認識」というキーワードでお伝えしています。
私たちは、あらゆる問題の根本原因は、人間の5感覚の認識機能の限界と規定しています。
人間の脳は、条件によって見方が変わってしまいます。それが多様な問題を引き起こす根本的な原因となっているのです。
アインシュタインが「いかなる問題もそれを作り出した同じ意識によって、解決することはできません。」と語ったように、あらゆる問題解決には、人間の意識の次元上昇、すなわち、新しい認識方式の獲得が必要です。
つい先日、量子力学の父と言われるニールス・ボーア以来、提唱されてきた量子力学の理論通りのことが実験で証明され、世界的な科学誌「Nature」に掲載されました。
『観測が全てであることを証明している。観測するから現実が生まれるのであって、あなたがみていないのならば現実は存在しない。』これは、今までの私たちの常識を覆すインパクトのある論文であり、宇宙は実在しないということが実験の結果として証明されたのです。
この宇宙を情報として正確に解析できる何かがなければ、本当の情報革命とは言えません。それに対して、明確な技術・コンテンツを開発したNRグループの世界初の認識OS。これを活用すると、Identitiyの大変換が起こります。今までの人間の定義が変わるのが教育革命、尊厳革命です。
トマトの例でお伝えしましたが、不信、不安、緊張、ストレスの認識が変わることで一人ひとりの可能性が花開いてその人たちがつながっていける、そんな関係性、社会、都市。尊厳シティは、無限の可能性の連帯が作り出す都市のことであり、ハイパーコネクション都市である、ということをお伝えしました。
後半は、本当の情報知識革命とは何なのかについて、経済をテーマでお話しいたしました。
今、日本という国を株式会社で例えるならば、火の車状態。毎年10兆ずつ返しても完済に100年以上かかる計算となり、このままいけば国家破綻秒読みと言われています。
根本的な革命的変化が必要という中で、その一躍を担うのがIT革命です。しかし、人口知能の急速な進化によって、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いとも言われています。
では、あらゆる肉体労働を全部ロボットがやるようになる、と考えたら、では人間はどんな仕事をするべきでしょうか?人間にしかできない仕事とは何でしょうか?
人間そのものを開発する仕事、人間の認識能力、人間力、人間関係力をバージョンアップさせていく、それがこれからの中核の仕事、あこがれ職業に、そして教育と経済が融合されたEdunomicsの時代になっていきます。
そのためには、「人間とは何なのか?」「宇宙自然のしくみとは何なのか?が理解できなければ、開発のしようがありません。それを可能にする技術・仕事を提案しているのが、認識OSという新しいコンテンツからくる人間開発という職業です。
無限の可能性が花開いた人たちが共に連帯しながら作り出す場・尊厳シティ。
そこに住む人たちは終わりなく能力が開発され、いつもすっきりわくわくで、人と人の心がつながった関係主義によって心の循環がベースにあってお金の循環を作り出せる。その新しい経済のしくみを尊厳シティではプラットフォームを創造することで実現化していくという政策を打っています。
同時に、多種多様な認識アプリのビッグバンが起こっていくということをお伝えしました。
あらゆる産業を底上げする途方もない経済大陸が広がっていきます。1次産業、2次産業、3次産業、4次産業、これらすべて人間が携わっています。すべての産業を底上げすることができる0次産業。これが新しい教育産業、人間開発産業で、今回もっともお伝えしたいキーワードです。これによって国家財政や、全世界の財政危機の問題、ロボットにはできない新しい雇用を創出することができます。
最後に、教育革命による「尊厳シティ構想」7つのステップについて、簡単に触れましたが、
次回詳しくお伝えさせていただきます。
第3回は、7/12(日)の開催です。私たちの未来・尊厳シティ構想、次回もどうぞお楽しみに!