第112回 HITOTSU学公開講座 (2015.11.8)

9月からスタートした「日本発“メタプラットフォーム”戦略」の全3回シリーズも今回で最終回を迎えました。今回は、シリーズのまとめと皆様からの質問にお答えさせていただきました。

まずは、HITOTSU学の概論と、第1回目、第2回目の内容をポイントで振り返りました。詳しい内容をご覧になりたい方は、第1回目開催レポート第2回目開催レポートをご覧ください。

時代は、今までに見たこともないほどの激動のタイミングに来ています。農業社会、産業社会、情報社会へと大きく時代は変わってきましたが、その中で当たり前だったパラダイム(自分と自然を理解する認識方式)は「存在は分離独立して存在する」のが当たり前のパラダイムでした。その認識のパラダイムの上で、人間の外にある自然環境を開拓開発し、農業社会、産業社会へと進化発展し、科学技術の進歩は人間を超えていくロボット・人工知能を作り出すにまでに至りました。

しかし、真実をありのまま認識することのできない5感覚脳の認識の癖による「分離のパラダイム」では、全体と分離された個別意識(できない、わからない、足りない)によって、奪い合い、争いの人類歴史が終わらないのです。

これから、最も必要なのは、外の開発ではなく、「人間の認識」という中の開発なのです。真実を観れず、誤った錯覚世界だけを見る認識のパラダイムを変化させていく「人間の認識の開発」によって、個人の生き方、人間関係の問題はもちろん、人類500万年間の文明秩序の歴史を平和に、尊厳溢れる社会へと創造していくことができるのです。その為の道具となるのが観術であり、HITOTSU学です。

20年間、観術開発者Noh Jesu氏が日本人に伝えてきているコンテンツの一部を当講座では共有させていただいてます。

 

観術TOTAL VISIONの全体像

今回は、観術Total Visionの全体像の中の「場:基軸教育」と「粒子:Needs Revolution」をお伝えさせていただきました。
ここでの「場、粒子、力、運動、量」という分け方は観術を現実世界に応用する際の原理の事です。この結び方を基に、様々な領域に応用する事ができるのです。

 

場:教育プラットフォーム

進化させていくメカニズムは、一箇所に集めて、融合させ、新たに結び直していく事です。私たち人間は、因果律に支配され、知っている世界に固定され、機械的条件反射を繰り返しています。そこから自由になれない原因である観点の固定を溶かさなければ、新たに結び直すことはできません。
知っている世界から自由になり、すべてから独立した意思決定の出来る個人を生み出す教育が必要です。それによって能動的な意思決定を行いながらも、一人ひとりの個性を生かしながら、一つに統一された秩序を創ることができるのです。

そして、お互いが尊厳そのものとして認識し合える関係性を作り、オーケストラリーダーシップを発揮できるのが教育プラットフォームなのです。

 

粒子:経済プラットフォーム(Needs Revolution)

物質的な人間のニーズに対しては、外の領域を開発することによって満たしてきましたが、これからはまだ顕在化していない本物の精神的ニーズを掘り起こす必要があります。私たちの中に潜在する、「自分とは何者なのか、宇宙とは何か、」などといった「尊厳ニーズ」を満足させる有効な商品を作り、今までのモノ商品とは次元の違う経済活性を起こしていく事がNeeds Revolutionです。

今、ロボットや人口知能がものすごいスピードで成長しています。もし、このまま何も手を打たなければ10年後には、今の仕事場の半数以上、もしくは9割がロボット・人工知能に奪われるとも言われています。

因果から自由になれるのが人間です。そんな人間が人間にしかできない全く新しい仕事を準備し、新しく情報を紡ぎ、発信していく事が必要です。
個人知識企業家が連帯する時代は、因果から自由になり、人間の創造性の爆発と連鎖(教育、経済、政治、芸術、医療などスペシャリスト達の情報発信、プラットフォーム)が起きていきます。あらゆる分野が再生産され、その情報発信基地となるのが観術TOTAL VISIONです。そして、社会全体のパラダイムシフトを起こしながら、Win-Win All-winの関係性の連鎖を起こしていくのです。

 

また会場の皆様との質疑応答におきましては、たくさんの質問を頂きありがとうございました。

会の最後には、HITOTSU学創始者Noh Jesu氏から、ポエム「この世の中に」が送られました。

「日本発“メタプラットフォーム”戦略」シリーズは、今回をもちまして終了いたします。沢山の皆様にご来場いただき誠にありがとうございました。

次回開催の「Noh Jesu特別講座」は、12月13日(日)に開催されます。どうぞお楽しみに!

 

お互いがお互いを大切に認識しあう社会に向けて、皆様と共に新しい生き方を創り、交流の場として、スタッフ一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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