第126回 HITOTSU学公開講座 (2017.2.18)

先月から始まった新シリーズ「21世紀組織論」の全3回シリーズの第2回目を開催させていただきました。

はじめにHITOTSU学の概論と既存の学問の違いについて、お伝えいたしました。
既存の学問は5感覚脳に観点が固定された状態で、宇宙自然現象を観察、解析して多様な学問が生まれています。HITOTSU学では全く新しい基準点、HITOSUから全ての現象を再解析して、これまでにない生き方や人間関係構築を提案しています。それらを可能にさせるのがメタ認識技術になります。
メタ認識技術については下記映像をご参考下さい。

 

次に前回の講座の内容を振り返りました。これにつきましては前回のレポートを参考にして下さい。

講座の前半では、これからのハイパーテクノロジー時代に必要な組織とは何か、HITOTSU学からみれば、その組織とは人類歴史上にない究極の組織の形である事を紹介しました。

究極の組織のヒントとして、約2500年前に中国で書かれた「孫子の兵法」にあります。その中で究極の組織とは形が無い『無形』が一番の理想であるとしています。
究極の組織は規定された形がなく、条件に合わせて、様々な形に変化できる事が一番強い組織であると孫子は語っています。
しかし、既存の組織論では組織の形ばかりにフォーカスが当たり、中身や構成員への教育などに行かず究極の組織をつくるまでには至らない状態です。

理想的な組織の形として「オーケストラ」型の組織の形を紹介しました。これは経営学者ピーター・ドラッガーも推奨しています。
オーケストラの特徴は、多様な楽器がそれぞれ独立した音を奏でながらも共通の楽譜を通して音と音が調和して一つの交響曲を生み出して聴衆を感動へ導いて行きます。

メタ認識技術を使用して、過去の経験や因果関係から自由になった時に個性完成となります。その人達が集まり、それぞれの独自性を認め合い調和を取りながら一つの目的に向かうチームプレイでひとつの曲を完成させていきます。また全体を統括するリーダーである指揮者は、個人の可能性を引き出させる役割や、普段なら気づかない音(企業組織なら末端の声なき声まで聴く心)までも聞く繊細な心が要求されます。

 

後半は、前回紹介した組織論の5つのテーマで中でリーダーシップ、コミュニケーション、価値創出、モチベーションを中心に講座を進めました。

 

リーダーシップ

オーケストラで様々な楽器や演奏者を集め、ソロで集めた感動しか提供出来なければオーケストラをする意味がありません。そこで音を響かせ合う関係性という要素が加わる事で、部分の総計を超えた総体の価値を生み出す事ができます。 

また、リーダーが全体を感じながらリーダー間で連携を取り、全体を引っ張っていく事です。これから取り巻く社会環境や企業環境がさらに激変していく情報化社会の中、これまでの組織では対応出来なくなります。ですから、オーケストラの様な組織が必要になっていくのです。

 

コミュニケーション

私たちは日頃コミュニケーションを取るときに言葉、表情、行動など5感覚で認識しやすい所を見て「相手のことを聞いた」と勝手に思い込んでいますが、本当は話が聞けていません。

実は言葉を発している相手の背景には因果のパターンや判断基準があります。そのにメタ認識技術を活用していけば、オーケストラのチームプレイが実際の現場でも可能になれます。これは人間性能2.0の領域です。

その様なチームプレイが出来る組織は夢と夢が出会い、お互いに夢を共有することが出来る包越関係になれます。win-lose関係や足の引っ張り合いではなく、相手の夢と自分の夢が出会い、一つの夢に変えてしまう。組織の夢が個人の夢になったとしたら、どんなに素晴らしい組織でしょうか。理論上は可能です。これが人間性能3.0の領域になります。

 

価値創出

価値を作っていくには活発な交流が必要になりますが、ここではジャズコンボモデルを紹介しました。オーケストラ組織はマクロ的な観点で、ジャズコンボ組織はミクロ的で捉えることが出来ます。

マクロは静かで一定の規律がありピーンと張った緊張感がありますが、ミクロは原子核の動きのようにランダムで不確定な動きです。

ジャズは基本となる楽譜はありますが、アドリブで自由で活発な演奏で個性溢れるジャズが生まれて来ます。ジャズの様に自由で活発なディスカッションがたくさん出会うことによって、様々な価値が生まれるでしょう。

 

モチベーション

ダニエル・ピンク氏が書かれた「ドライブ」からモチベーション1.0~3.0の概念を紹介しました。

HITOTSU学が提供するのがモチベーション4.0とモチベーション5.0です。

・モチベーション4.0

メタ認識技術を活用して、人間性能2.0の状態です。どんな条件でも常にワクワクの状態で自らなれます。究極の主体性、能動性、自発性を持って自分の無限の可能性をどこまでも開発したいというモチベーションです。

・モチベーション5.0

これは少し難しい概念ですが、高級感情で集団エネルギーの活用、切迫感、懇切さの統制となります。モチベーション4.0の無条件ワクワクの状態で問題もなくなり 今ここをワクワク楽しめるモチベーションとは違い、モチベーション5.0はあえてそこに問題をつくり、自ら問題を解決して行くというゲーム感覚が持てる事です。新しいストーリーを設計して、自分が映画をつくりストーリーを進行させていく境地といえます。このモチベーション5.0の人材や組織が増えて行く事で、個人主義の限界を突破した共同体主義へプレートチェンジして行きます。

観術創始者Nohさんは20年間、日本のみなさんに対して、日本が蓄積している悔しさや本当のプライドに目覚めてほしいと無意識深くに語りかけています。日本が目覚め、完全組織が広がることで全世界に人間性能3.0の集団組織が広がっていくことを確信しています。

そのメッセージも込めて、Nohさんのポエム「日本、飛龍昇天をみせろ」をお届けして今回の講座を終了させて頂きました。

 

3月18日には神奈川で初めてとなる『JAPAN MISSION PROJECT』が開催されます。Nohさんの熱い思いとメッセージを是非会場で受け取って下されば幸いです。

「JAPAN MISSION PROJECT」ホームページ
http://project.japanmission.jp/

 

今回もHITOTSU学公開講座に参加下さり誠にありがとうございました。
次回のHITOTSU学公開講座は、当シリーズ最終回となります。3月25日(土)に皆様と会場でお会いできることを楽しみにしています。

« 前のページ次のページ »