第65回 HITOTSU学公開講座 (2011.10.2)

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今月のHITOTSU学公開講座 ~十牛図の世界~ 第4回目でした。
十牛図は、人間の宿命的課題を解決する過程を10段回で説明しているものです。別な言い方をすれば、真理を悟っていくプロセスであり、無知の苦しみを解決し、六道輪廻をSTOPしていく道程であるということもできます。
今回も十牛図の本質的な解析と共に、応用編として日常的な問題解決にも十牛図を活用してお伝えしています。今回のテーマは「情熱獲得」編です。すべての人が悟りを得ることで、時代の意志とつながった情熱を持って生きるための過程を、十牛図になぞらえ、皆さんと共に整理をしていきました。

皆さんは2121年どんな世界になっていると思いますか?
観術からみた2121年は世界が一つになった“One World”です。今回の講座は、その未来確信に至る過程としての話にもつながる内容になりました。

生きた通りに考えるのか、考えた通りに生きるのか。
たとえば津波が来ているときに、日常生活が中心となって目先のことにはまり、そこに従った思考展開を続けていたら、私たちに未来はあるでしょうか。

今まさに、人間として生きる危機、現代文明の危機という津波が来ています。
すべての複雑な世界を整理して、Chaos(混沌)→Cosmology(秩序)化させ、未来価値・ビジョンへ行く為に、現代の人類の宿命的な課題を海とお魚に例えて説明しましょう。
海の中を泳ぐ魚が「個人・組織」だとすれば、海は「文明」です。
海が汚れれば魚も汚染されますが、魚と違って人間は環境(海)さえも変えることができる存在です。
まず、魚である個人と組織の解決すべき問題意識とは何なのでしょう?
それは、「判断基準の問題」です。
1.皆判断基準を持っている
2.皆バラバラ(異質)
3.判断基準を1つにしても問題(ロボットかファシズム)
4.不完全
5.無意識で絶対・完全と思い込んでいる

この判断基準の5つの問題をクリアすることができず、これまでの人類は暴力・権力・財力など力による支配によって秩序を構築してきました。
人間が一番多く使っているこの判断基準を進化させなければ、組織における意思決定スピードも上がらず、いつまでも判断基準の違いからくる摩擦・衝突・紛争・戦争が終わらない状況が続いていきます。

 

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次に海である文明の危機とは何でしょうか?
それは「科学技術万能主義」です。
農業社会では、王を中心に自然現象の裏にある神の意志と如何にひとつになるかが、成功幸せのモデルでした。その後、フランス民主主義革命、イギリス産業革命があり、近代化によって大量生産、大量消費の時代に突入してからは、如何にして自然(天然資源)を加工して商品を作ることでお金持ちになるか?が成功幸せのモデルとなってきました。

ところが、この天然資源を奪い合う為に二度の世界大戦を起こし、何百万人もの人命が失われています。モノ作りを通した環境汚染や気候変動、生物多様性の破壊に留まらず、IT化とロボット技術の発展により職場はなくなり、人は孤独感・人間不信を強め、情報知識が多すぎて相手を審判・判断して刺すことが増え、鬱・自殺も増える一方です。
現代は、数学・物理学を元にした科学技術が精密なシミュレーションや計算をして、弾丸で弾丸を落とす戦争をする時代ですから、心の平和を唱える宗教に対しても「あれは心の弱い人が信じる世界だ」と馬鹿にし、科学技術が万能であることを信じる風潮がメジャーになっています。
しかし、未来は明るくありません。日本の将来にワクワクしないし、少子高齢化が進み、税金も増え、共同体は失われ、心から1つになれる友達もいない。とにかく消費することが良しとされ、まるで消費動物のように稼いでは使うことを繰り返す毎日。それが嫌だと思っても「金をあげるから消費しろ」という政策まで出てくる現代。本当にこれでいいのでしょうか?
問題の本質は、「科学が発展すれば問題は解決しそうだ」といった漠然とした期待があることです。その依存(科学技術万能主義)が危ないのです。
真の問題は、科学技術を扱う人間の精神性、倫理、道徳、哲学が進化していないことにあります。宗教の限界を超えて、最先端の数学、物理学ともつながり、精神性を高める方法が「観術」です。

続いて十牛図の解析と応用として前回までお伝えしてきた「恋愛編」と「不安解消編」を振り返って行きました。(詳細は前回前々回の記事をご覧ください。)

そしていよいよ今回の応用編として「情熱獲得編」が始まりました。

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1.尋牛

まず、最初に必要なのは確信に溢れる生き方探しですが、重要なのはそれをさせないようにしている犯人探しです。その犯人捜しの努力をすることなく、不平不満を言っていても情熱は得られません。

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2.見跡

日常生活の延長線から生まれる目先の考え方が自然になっている状態では、生き方に対する真剣勝負ができているとは言えず、人生をかけることができるターゲット(的)に出会えず、それでは情熱を獲得することができません。

3.見牛

ターゲット(的)を得た状態で、①宇宙自然 ②歴史文明 ③時代の状況 ④資本主義 ⑤経済・商品・サービス ⑥生き方・ライフスタイル(幸せ成功モデル)(Of、By、For)の6段階の考えの整理(ゼロ化)によって悟りを得ること。

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4.得牛

考えの整理(ゼロ化)ができたら、次に整頓(秩序の再構築)が必要です。
考え(悟り・真理)どおりに生きる生き方が自然であることで、情熱が得られます。

5.牧牛

次に重要なのは得た的の中心を射る意志です。全うする、成し遂げる一貫性が重要です。

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6.騎牛帰家

続いて重要な「弓」である人間力。「的」を貫く為の方法・道具として、現場中心型の教育プログラム、システムを得ることで、エネルギー効率を起こすための圧縮・集中・集積が生まれます。
観術によるメタ知識・メタ技術がイノベーションと発見・発明を引き起こしていきます。

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7.忘牛存人

「矢」としての人間関係力。人財育成プログラムの進化体系が完成し究極の組織、パートナーを獲得することです。「的」、「弓」、「矢」、「人の心」が一つの状態=無心の境地です。

8.人牛倶忘

歓喜、情熱そのものとして、未来確信、勝利の確信。(恐怖なし)

9.返本還源

 
疎通交流美学→実践行動がそのまま芸術です。

10.入鄽垂手

恒久世界平和貢献→本物の情熱、成功の完成 です。

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誰もが本物の情熱と成功を得ることは、恒久世界平和に貢献することであり、それは世界が一つになる“One World”、“One Vision”へと繋がっていきます。
今週末10月7日には上記のテーマで10.7ピースルネッサンスが東京で開催されます。
日本そして世界中が激動の時を迎えているそんな今だからこそ、一つの世界、一つのビジョンに向けて可能な日本の役割とは何かを会場の皆様と考えていきたいと思います。
お時間ある方は是非ご参加ください。
http://www.peace-renaissance-japan.org/

来月のテーマは「茶道」です。日本の心そのものである茶道をとおして、さらに深くHITOTSU学と十牛図の世界を学んでいきたいと思います。来月も皆様とお会いできますことを、スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。