第87回 HITOTSU学公開講座 (2013.8.4)

2013年5月から4回シリーズで開催してきたリバイバル教育シリーズ「孫子の兵法」も、8月4日で最終回を迎えました。

私たちが生きる現実では、多様な戦争が起きています。目に見える戦争(軍事戦争・経済戦争)だけではなく、その根底では目に見えない戦争(意識空間での戦い)が常に起きています。このような戦争を終わりにさせるには、全ての争いの根本原因である判断基準の問題を解決することが重要です。「戦わない戦争」が求められる現代、孫子の兵法をHITOTSU学解析を通して活用することで、戦争の時代から真実の平和の時代へとパラダイムが変わることを願って講座が進んでいきました。

68年前、広島・長崎に原爆が落ち終戦を迎えた8月は、戦争と平和についてより深く考える月でもありますし、日本から世界へ全く新しい平和教育を広げていく意思が必要である、という投げかけが内海講師よりありました。

講座の概論としてはまず、「今までの学問とHITOTSU学の差別性とは?」という内容から入りました。
基準点が変われば、すべての分け方(秩序)が変わります。今までの学問は「5感覚脳」を基準点にして「自分と自分以外」という分け方がベースですが、新しい基準点(真実「1」の規定)と新しい分け方(真実と錯覚現実)を提供する道具がHITOTSU学であり観術です。

なぜ今、孫子の兵法を取り上げる必要があるのでしょうか。
歴史の変遷を通して戦争(戦い)を本質的な観点からみたとき、性格的・構図的に以下のことが言えます。
①軍隊を運用し、領土を広げるという戦場での戦闘
②企業を運営し、富を蓄積するというマーケットでの争い
時代は今、世界的な大不況を迎えており、貧富の格差の拡大や支配権力による金融資本主義の問題などを抱えた資本主義プレートの延長線上では先の見えないカオス状態です。
戦争の性格と構図が『戦場→市場』に移り変わっていったように、今こそが『創場・心場』に移り変わる新しい文化・文明・生き方・考え方への大転換期にあると言えます。

前半は、これまでにお伝えした孫子の兵法の第一「計篇」~第十一「九地篇」までの解析を簡単に振り返りました。各篇の詳しい解析はこちらをご覧ください(第一~三篇第四~七篇第八~十一篇

孫子の兵法を理解するうえで、最も重要となる第一「計篇」のポイントを再度お伝えしました。
「計篇」においては、「人間の思考の基準点・判断基準が持つ根本的な問題と限界」は語られていない事と、その人間の思考の基準点・判断基準の問題を解決することが戦争を終わらせる重要なポイントです。

そして今回は新たに、第十二「用間篇」と第十三「火攻篇」をお届けしました。

第十二「用間篇」は一般的解析として、孫子の語る「用間」とは敵の情報を得る為の諜報活動の重要性を説いています。つまり敵情とどれくらい疎通できているかが重要であり、その役割を担うのが間者である、と位置付けています。

HITOTSU学の解析として、重要なキーワードは「間=究極の疎通」としています。
そもそも敵を作る出発である、分別意識(エゴ意識・錯覚の心)と、本来の自分であるオリジナルマインドとを疎通させる究極の疎通であり、そのキーワードが“間”の世界であるという観点をお伝えしました。
(究極の疎通=4次元と5次元の疎通)

第十三「火攻篇」は一般的解析として、火攻めの戦術を述べると共に、戦争に対する慎重な態度の必要性を説いて、十三篇全体を締めくくる篇です。第一「計篇」の冒頭においても、「兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。」と説いているように、人と人とが殺しあうことで、国家が疲弊してしまう戦争に対して、大変慎重な姿勢を示しています。
国に利益をもたらさない軍事行動を慎み、特に個人的な心情(激情・怨念)を理由に戦争を行ってはならないと説いています。なぜならば、心の動きは戻っても、死人や亡国は戻らないからです。

HITOTSU学の解析、「心場」における火攻とは、「究極の火攻=判断基準を燃やすこと」としています。
争い・戦争の本質的な原因は、自分と自分以外に分ける分離意識(エゴ意識)であり、 人間の○×判断基準にあります。つまり、争いの原因である、一人ひとりが持っている根本判断基準をゼロ化(意識の無意識化)するという観点をお伝えしました。

今までのパラダイムは、恐怖を伴った力(暴力・権力・財力)によるWIN-LOSEのベースで人々を抑圧させてきました。今からのパラダイムでは、歓喜を伴う真理によって、争いの原因である判断基準をゼロ化したベースでWIN-WIN、AII WINの感動・歓喜の連鎖をつくることができるのです。

講座の中では、途中途中で参加者のみなさん同士でのシェアタイムがあり、楽しく交流されていました。
最後には質疑応答の時間もあり、会場から多くの手が挙がって率直な質問が飛び交いました。

会の最後には、HITOTSU学創始者・Noh Jesu氏が日本の大和魂に対しての想いを綴ったポエム「痣が出来ている大和魂」が送られました。

「孫子の兵法」を活用したリバイバル教育思想シリーズは、今回をもちまして終了いたします。沢山の皆様にご来場いただき誠にありがとうございました。
次回からは、リバイバル教育思想シリーズ第3弾「般若心経編」がスタートします。新シリーズでも皆さまとお会いできることを心待ちにしております。