第117回 HITOTSU学公開講座 (2016.4.9)

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117回目となる今回の講座は、「IT産業以降の全てを底上げする基軸産業」をテーマに半年に一度の基軸教育・観術創始者Noh Jesu氏による特別講座となりました。

今回は、Noh Jesu氏の講演の前に現代社会が抱える深刻な危機“人工知能(AI)の進化”の話をいたしました。

この講座のひと月前には、人工知能(AI)の囲碁ソフト「アルファ碁」と、世界トップのプロ棋士イ・セドル氏との対局が行われ、結果はアルファ碁の4勝1敗という圧倒的な強さで、人工知能の進化を見せつけた結末でした。

ロボットの進化は、雇用やライフスタイルにも大きく影響を与えるようになっています。様々な分野で驚くほどの進化を遂げている人工知能(AI)に対して、人間はどれほど進化していると言えるのでしょうか。
多くの著名人が人工知能(AI)が近い将来、人間の手に負えなくなることに警鐘を鳴らしています。最悪の場合、人類を滅ぼす可能性があることすらも考えられています。

今、私たちは今までの常識や価値観では太刀打ちできない混迷を極める時代に生きています。歴史を振り返れば、そんな混迷の時代を未来へと前進させ新しい時代を切り拓いてきたのは、時代の常識を打ち破る「異端児」と言われる人間たちです。

歴史を変えるイメージ、ビジョン、革新的な世界観を一人でも多くの人と共有したく、現代の「異端児」としてNoh Jesu氏を紹介いたしました。

 

冒頭、Noh Jesu氏からは、IT以降の未来社会がどうなっていくのか、日本はどう対応していくべきか、宇宙自然や歴史自然の全体像を正しく知るためのキーワードとして、「観点の問題」を理解する話がありました。

観点の問題には、6つの対称性があります。

1、認知・非認知

観点を知らない非認知の状態では、思い込みと事実の区別がつかず、思い込みの関係を築いてしまい、存在否定してしまう可能性があります。
また、観点を知った認知の状態でも観点をどう変化させるべきかわからないのです。

 

2、異質・同質

誰もが観点は違います。摩擦・衝突・対立が終わらず、無秩序を解決できません。
観点を強制的に同じにしてしまうのは、ファシズムのような人間を機械やロボットにさせてしまいます。

 

3、固定・移動

観点が固定したままでは、出会う情報にマンネリ・無感動になり、観点を移動したら、いつも周りに合わせてしまい、自分のアイデンティティーがわからなくなってしまいます。

 

4、多発・自発

自分の観点は、知らぬ間に覚えた言葉を使って考えています。作られた考えのため、自信が持てず主体性を持てません。
また、自分が新しい観点を作ったとしても、他人への共有は困難です。

 

5、否定・肯定

否定したら、相手を怒らせてしまいますし、肯定したら相手の言うことに全部従わないといけなくなります。

 

6、不完全・完全

自分の観点が不完全だと思ったら、自信が持てません。完全と思ったら、傲慢になり相手に押し付けてしまい、話を聞くことができません。

 

今まで人類は、この「観点の問題」がわからない中で、バラバラな観点で無秩序を解決しようとしてきた文明歴史がありました。
農業社会は、「神・王様」の力が強制的に無秩序を秩序化させる道具でした。産業社会に入って後の現代は、1%の支配権力が「お金・法律」の力を道具に人間の主義主張を我慢させ、不安や恐怖を使い強制的に秩序を作っていると観ることができます。

人間一人ひとりの可能性を爆発させて、尊厳溢れる美しい秩序を作るためには、「観点の問題」を解決しない限り、不可能なのです。

今は、人間の知能を超える人工知能(AI)が登場してきて、明るい未来が描きにくく、不安恐怖が増しています。IT以降の未来社会を開くためにも、「観点の問題」という問題意識を持つことが重要です。

 

人間で生まれてきた以上、私たちは知るべきことがあります。知るべきことが明確になった時、何をするべきなのか、また、何を希望するべきかが明確になっていきます。
しかし、今までの教育は盲点として、「正しく分かること」の基準点を持っていなかったのです。どこまで勉強すれば、分かると言えるのか、その定義が明確でなかったから、何を知るべきなのか、何をするべきか、何を希望するべきなのか、がわからないままだったのです。

この本質的な問題に対しては、「観点の問題」を理解することで、何を知るべきなのかがわかり、教育の盲点をクリアする教育革命につながります。

 

今の時代は、旧い価値観の全てを一度手放して、教育の一番深い本質から、新しいパラダイムを創造していく挑戦をしなければいけない時代です。
例えば明治維新以降、侍が大切にしていた刀を手放して西洋を受け入れて近代化に成功して、新しい日本を開いた時代がありました。
今からは、「観点の問題」を取り入れた基軸教育を日本から開いていくことで、認識二次産業を日本のオリジナル国家ブランドとして発信する、明治維新の完成への挑戦のときなのです。

その近代を開いた明治維新の立役者として、リーダーを多く輩出した吉田松陰の言葉をいくつか紹介させていただきました。
時代の常識を破る異端のリーダーとして、150年前に彼が松下村塾で教えていたことは、これからの時代の日本に通じるエッセンスに溢れています。

終わりに、Noh Jesuからポエム「アジアのフェニックスよ」が送られました。

 

5月29日(日)には、大阪にて「日本の可能性が爆発する!~常識を打ち破るIT以降の新産業~」をテーマにNoh Jesu氏が講演を行います。
当日のイベントの告知映像が公開されていますので、ぜひご覧ください。
詳細はこちら

次回のHITOTSU学公開講座は内海昭徳氏を迎え「太平洋の両雄 日米160年史の未来」というテーマにてお届け致します。また会場にてお会いできることを楽しみにしております!