第119回 HITOTSU学公開講座 (2016.6.5)

今回も大変多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。公開講座「太平洋の両雄 日米160年史の未来」全3回シリーズでの第2回目となりました。

日米をテーマにする中で、5月下旬にオバマ大統領が現職の大統領として初めて、原爆が投下された広島を訪問し、核兵器の廃絶を訴えました。

賛否両論も含めて色々な観点があると思いますが、戦後70年が経ち、70年前の一番の痛みである広島で米大統領がその出来事に深く思いを馳せたというのは、日米関係にとってのひとつの転換期だと思います。

 

はじめに「HITOTSU学とは?」の概論を話す中で、今回は「知る」こととは何なのか、という事の本質を深く知る必要があることをお伝えしました。

2016年、人工知能(AI)の学習能力がものすごく進化しています。記憶に新しいところでは、「ディープラーニング(Deep Learning・深層学習)」と言う人工知能の学習手法があることで、囲碁のチャンピオンを敗ったニュースがありました。

まだ一部分に特化した能力ではありますが、遥かに人間を凌駕した計算スピードで100%正確な検索ができ、生産性も高く、そして、労働の現場においても既に人工知能やロボットは投入され始めています。人類史上初めて人間よりも賢い存在と出会うことになる今の時代、人間は何を学ぶべきか、何を知るべきか、という事が、根本から見直される時代になるでしょう。

そのために、これからの時代において、今までの教育を超えるメタレベルの新しい教育を開発しているのがHITOTSU学です。

人工知能(AI)の進化が人間を超える今までの教育を「Ver1.0 五感覚アナログ錯覚の相対世界(有)」として整理しました。

「観点の問題」が解決し、人工知能(AI)が絶対に到達できない領域から、人間の教育を立て直していく時代です。そのために、メタレベルで教育を底上げしていく新しい教育として「ver2.0 六感覚デジタル認識 絶対世界(無)と相対世界(有)をイメージ言語により統合」という内容でまとめて行きました。

3回シリーズで、前回はアメリカの出発点、建国の原点をお伝えしました。

詳しくは第1回目のレポートをご覧ください。

 

2回目となる今回は、近代から1945年までの激動の日米関係の流れを紹介しました。

明治以降、戦争終結までの時代を振り返れば、日本人として、アメリカに対する憧れや戦争で負けた悔しさの気持ちなど、色々な想いを持っている方がいると思います。しかし、そういった想いを全部包んで越えることができる日米の未来が生まれていくことが必要です。そのための中心共有概念として、「尊厳」によって新たな完成性が結ばれていくことの重要性をお伝えして行きました。

人類の歴史で、戦争が絶えなかった時代はなく、地球上のどこかでいつも戦争が行われてきました。特に20世紀は「戦争の世紀」といわれるほど世界的戦争が起こり、1億人以上もの命が戦争の犠牲になった狂気の時代でした。

そんな狂気の時代を乗り越えて、新しい未来ビジョンに向かっていくためにも、過去を整理する必要があります。ただ単に正しい、間違っている、などの論争にはまるのではなく、より本質的に「観点の問題」として全部をみることで、歴史認識の問題を乗り越えられることをお伝えしました。

9つの観点でまとめましたが、問題なのは、今までの延長線上では部分的な知識の議論にしかなりませんし、なぜ、争いが終わらないのか、根本原因からの解決ができません。

ですから、日本の方向性はアメリカを超える道、未来ビジョンを作る必要があることをお伝えしました。

「五感覚の「観点の問題」をこえ、無の秘密、意識と物質の秘密、人間の究極的本質を理解する尊厳主義の確立へ」

 

本質的に整理すれば、「現行の宗教、思想哲学をどう超えるのか?」西洋から生まれた価値観の影響を受けている日本が、「観点の問題」という根っこからひっくり返す教育革命でないと新しい時代が生まれません。自由主義・共産主義という西洋が作った道を越える道を日本が作ること。それが「敗れて目覚める、21世紀日本の勝負の道」である日本の尊厳主義だという事をお伝えしました。

最後にNoh Jesu氏のポエム「痣ができている大和魂」を紹介しました。観術創始者Noh Jesu氏は、日本が本当の意味で人間の精神を開く尊厳文明を築くこと、それが21世紀の日本の大きな使命であるという事を、20年前から語り続けてきました。

 

今年2016年5月から大阪を皮切りにスタートした、「人工知能を超える」日本発の教育革命を世界へ広げていくJAPAN MISSION・JAPAN DREAMのムーブメントを、これから一人でも多くの方と共に起こしていきたいと願っています。

JAPAN MISSION PROJECTの全国リレー講演、次回は福岡にて、7月18日(月・祝)に開催いたします。

今後は、東京、福岡、札幌、長野、広島など全国の主要都市で開催が予定され、他にも様々なイベントをご用意して、みなさまの参加をお待ちしております。

「JAPAN MISSION PROJECT」ホームページ
http://project.japanmission.jp/

 

次回のHITOTSU学公開講座は、当シリーズ最終回となります。7月9日(土)に皆様と会場でお会いできることを楽しみにしています。