第39回HITOTSU学公開講座(2009.5.10)


HITOTSU学と『孫子の兵法』の世界:第4回

今回は連休最終日の夜にも関わらず多数のご来場をいただきまして、まことにありがとうございました。
『孫子の兵法』とHITOTSU学の世界、今回は第四:形篇、第五:勢篇をお届けいたしました。
まず最初に、前回までの振り返りとして第一:計篇、第二:作戦篇、第三:謀攻篇のポイントをお伝えした上で、その中では語られていない限界をHITOTSU学の観点から解析していきました。


第一:計篇は「計ることの大事さ」を5(五事)・7(七計)・13(詭道)で伝えています。しかし、計る人間一人ひとりの、判断基準の異質性と不完全性を語れておらず、また究極の“道”とは一体何かを語れていません。
人間の四苦八苦の原因・“争いの本質”にもつながる「判断基準の本質」とは一体何か、そして究極の「道」をHITOTSU学は語っていきます。

第二:作戦篇は「スピードの大事さ」を伝えていますが、“一番速い勝負”とは一体何かを語っていません。
HITOTSU学では、「今ここ最高の自分」をつくる一番速い勝負とは何かを語っています。
1ヶ月後・1年後ではなく、今この瞬間に勝利する勝負。そして一度明確に勝利したら永遠に負けない勝負の世界を語っています。

第三:謀攻篇は「敵を知り、己を知ることの大事さ」を伝えていますが、本当の敵とは、本当の己とは何かを語っていません。
現代社会において、そもそも戦うべき相手とは何か?そして戦う自分とは一体何か?戦いの主体と対象を明確にし、それに勝利していくことをHITOTSU学では語っていきます。

上記の内容に関して、細かくお知りになりたい方は過去のページをご参照ください。

それでは今回の内容ですが、「第四:形篇、第五:勢篇」です。
形篇と勢篇はその内容から、切り離しては語ることができない世界です。
一般的な解析として、まず相手が攻めてきても負けることのない態勢をつくった上で、こちらが攻めたら勝つことができる勝機を待ち、タイミングを逃さず兵を「勢」に従わせて勝利を得ることを語っています。

HITOTSU学から解析すると「形」とは、アイデンティティの世界です。
たとえば武術の世界では攻撃をするときに「虎のかまえ」、「鷹のかまえ」など(アイデンティティ)をとることでその力・その動きそのものになって戦います。ですから「にわとり」になって戦うより、「鷹」になって戦うほうが強大なパワーを持つことができます。
そのようにすべての力や動きはアイデンティティによって決まります。
勢(動)は、形(静)の中に入っているのです。

ですから個人が、組織がどんなアイデンティティを持つことができるのかが非常に重要です。しかし「孫子の兵法」では、どのようにしてアイデンティティをつくればよいのかは書かれていません。
今まで人間は「この体だけが自分である」という強烈なアイデンティティの思い込みをしています。
その固定された思い込み・イメージをすべて爆発させることができ、本来の自分のアイデンティティを取り戻すことができる技術こそ今の時代に求められているものではないでしょうか。
「どんな自分になって、何をやるのか」

明確なアイデンティティの獲得、本来の自分と出会うことで本当の進むべき方向が見えてきます。
すなわちどんな自分で出発するのかで結果が変わります。
その個人の出発のイメージ・アイデンティティの変化が社会、そして人類のパラダイムの変化にもつながるのです。

Nohさんから参加者の皆様へポエムによるメッセージが送られました。
タイトルは「青い水から青い炎に」
世界的大不況、人間性の破壊、うつや引きこもりなど世界がどんどん冷たくなっていく今、日本から世界を熱くしていくこと。
日本が世界の希望であること、日本人の心のやさしさ・繊細さが希望であること。
そして日本人に、この世界的な危機をチャンスに大反転させていくミッションがあること!そんなNohさんの思いが込められたポエムです。

そして、終了後も会場にてNohさんを囲んで、活気のある交流の場となりました。
今回もご来場本当にありがとうございました。