第40回HITOTSU学公開講座(2009.6.6)


HITOTSU学と『孫子の兵法』の世界:第5回


今回も大変多くの皆様にご来場いただきまして、誠にありがとうございました。
今回は第六、虚実篇の内容に入ってまいりました。


まず前半はHITOTSU学創始者のノ・ジェスより、なぜこの時代に孫子の兵法をテーマとして取り上げるのか、そしてこの時代にどのように生かすことが出来るのか、という観点の話からスタートしていきました。

戦争の性格と構図を大きな歴史の流れで捉えたとき、軍隊を運用した戦場における戦いから、貿易や企業運営による市場での戦いに変遷してきました。
これは戦争における価値判断基準(パラダイム)が変化したということです。もちろん現代においても戦場における戦いが完全になくなってはいませんが、近代の大量破壊兵器がもたらす惨憺たる影響は、もともとの戦争目的である「自国の利益を他国と争う」という観点からも上策ではなく、相手の国を保全したまま利益を争う貿易・企業運営による市場戦争へと変遷していったのです。

そのようにして変遷してきたパラダイムが、今まさに大転換しようとしているタイミングであるとHITOTSU学では言っています。
今まで人類がおこなってきたWin-Loseの戦いのパラダイムから、Win-Win All-Winのパラダイムへ、生き方のパターン、思考のパターンが全部変化していく時代へ大転換しようとしているのです。

前半の残りの時間は、第一篇から第五篇までの復習を行いました;。
詳しい内容をご覧になりたい方は、過去ページをご覧ください。


休憩をはさんで後半は本日の内容、第六虚実篇の内容に入ってまいりました。
「善く戦うものは、人を致すも人に致されず」とは、自分は相手の軍隊を思うように動かしても、相手の思うように動かされたりはしないということです。
一般的な解析における虚実篇の内容は「敵軍の行動を自由に操りながら、敵と対峙するときの相対的優位性を確保しながら、実をもって虚をうつ戦術」を語っています。
※虚実とは・・・虚→備えの手薄なところ、実→備えが充実しているところ

HITOTSU学の観点からみると、虚実篇のキーワードは“主導権”です。
主導権をとるとは、相手を思いどおりに動かし、相手の命運を手中に収めることです。
それではどのようにしたら“完全な主導権”をとることが出来るのでしょうか。
一体何に対して、どのような主導権を持つことが必要なのでしょうか。

今の時代に本当に必要な主導権は、自分の考え・感情に対する主導権ではないでしょうか。
現代人は情報過多な社会の中で、何をどのように考えたらよいのかわからず、生きる意味・価値を見出せない状態にあります。
そして自分自身の考えや感情をコントロール出来ず、多くの人が心の病で苦しみ、日本だけを見ても11年連続で自殺者が3万人を超えるなど、実際の戦争よりもひどい“見えない戦争”が起きていると言えるのではないでしょうか。

その自分自身の考え・感情に勝つこと、すなわち自分自身が考えや感情にコントロールされない主導権を持った生き方こそが、時代に求められているものではないでしょうか。
そしてその主導権が、ひいては今の時代の様々な危機や限界を突破していく原動力でもあるのです。
その“完全な主導権”を得るためには、認識の次元上昇しかありません。
認識の次元上昇によって“すべての存在を存在させ、その存在を変化・運動・移動させる究極の力、主導権”とひとつになれるのです

 

日本人の虚(弱さ)実(強さ)とは何でしょうか?
今からの時代はこころの時代です。そのこころが繊細で、思いやり、やさしさが世界トップであるのが日本人であるとNohさんは言います。
しかし繊細なこころゆえに、今一番こころが苦しく、自信を失っているのが日本人でもあるのです。
その日本人が認識の次元上昇をとおして「本来の自分」、「日本の底力」と出会うことで、本来の日本の“実”であるこころをとおして、今の時代の“虚”こころを元気にしていくことができます。日本から世界を元気にしていく、時代の主導権を持つことが出来るのです。

その日本人の無限の可能性を引き出すために、一人でも多くの人に認識の次元上昇をとおした「日本の底力」と出会っていただければ、こんなにうれしいことはありません。
その一人ひとりの出会いこそが、現代における唯一の希望であると確信しています。

最後にそんな日本の皆様に向けて、Nohさんからのポエム「日本、平和の種よ」をお届けしました。「日本のことを想って、書いたポエムです」というコメントに日本人として心が打たれました。

終了後は多くの方がNohさんを囲んでの交流会となりました。
ご来場の皆様の暖かな応援や感想をいただきながら、和やかな雰囲気で会を終了することが出来ました。

皆様のご来場、誠にありがとうございました。