第42回HITOTSU学公開講座(2009.9.26)

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土曜の夜のお忙しい時間帯にも関わらず多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。

今回は、先月の特別版を挟んで1ヶ月ぶりの本編ということもあり、これまでに解析した一~七篇までの振り返りをじっくり行った上で、新しく第八:九変篇へと進んでまいりました。

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まずは、HITOTSU学の概論を簡単にお伝えしてから、「なぜ今、孫子の兵法を取り上げるのか」をお伝えしました(内容につきましてはこれまでの開催報告をご覧ください)。そして、1~7篇の振り返りへと入っていきました。
まずは、第一:計篇、第二:作戦篇、第三:謀攻篇のポイントをおさらいしました。中でも重要なポイントは「道(タオ)」です。「道」は一般的には、民衆と為政者の心が一致していることと解説されていますが、HITOTSU学では道を「分け方」であると解析します。それにより、「道」とこれまでの人類の争いの歴史、さらには現代起きている諸問題の原因とをつなげて理解することができます。これまで私たち人類が行ってきた分け方は、「自分」と「自分以外」という分け方でした。実はこれが錯覚の分け方であり、争いの原因、問題の原因となっていたのです。HITOTSU学では、問題の本質的な解決のためには「4次元」と「5次元」という分け方が必要であると語っています。

続けて、第四:形篇、第五:勢篇、第六:虚実篇と、休憩を挟んで第七:軍争篇、さらには前回の特別版で取り上げた映画「レッドクリフ」の内容ともつなげてポイントを振り返りました。映画には主人公がいるように、私たち一人ひとりもそれぞれの人生の主人公です。そして本当は、私たち一人ひとりがヒーローのような生き方ができるのです。そのためには本物の問題意識を持つことが必要です。本物の問題意識とは「人間とは何か」「宇宙自然がどのようにして成り立っているのか」「資本主義のメカニズムがどうなっているのか」です。今の時代は物商品が溢れ、学問が溢れていますが、それで本当に未来への希望はあるのでしょうか。「一番遠い道が一番早い道である」という「迂直之計」が軍争篇のポイントですが、本物の問題意識を持つことは一見遠回りのように見えます。しかし実は、本物の問題意識を持つことが今の時代には最も必要とされることであり、未来へとつながる一番の近道なのです

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そして、新しく第八:九変篇の内容へと入っていきました。まずは、九変篇の一般的な解析をお伝えしました。「九変」とは、地形に応じた9つの変化のことを言い、これらを熟知していることが軍隊を運用する上で重要であるとされています。Nohさん流の解析では、「九変」とは9つに限定されるものではなく、多様な変化ととらえます。九変篇において戦いに勝利するための、5つの原理原則がありますが、常にその原理原則通りに事が進むことはなく、状況に応じて臨機応変に対応することが重要です。例えば、ラーメン屋さんにいるときにお寿司を注文したらおかしいように、空間という条件により存在は条件付けられます。そのように、空間によって多様な変化が起きてしまう中で、それらの変化に対する臨機応変さがあって初めて勝利へと到達できるのです。
孫子の兵法が書かれた春秋戦国時代(紀元前500年頃)、戦いの場は戦場でした。現代は市場へと戦いの場が移行しました。そして21世紀、未来の新しい戦いの場は、「心場」です。今はその過渡期であり、「心場」でいかに勝利していくのかが重要な時代へと突入しています。今までの時代は、物を変化させる知識・技術・商品・文化・文明(物質文明)が発達してきましたが、これからは観点固定を解消することができる認識技術の必要性が高まっていきます。その認識技術をとおして、一人ひとりが無限の可能性を開花させ、人間の尊厳性を毎日確認できる「感動社会」が具現化されていきます。そのためには、本来の心を大事にすること、本当の自分を裏切らない心人間として生きることが大切です。

孫子の兵法を学ぶことをとおして、希望ある未来を切り拓く、勇気溢れる一人ひとりになってほしいと、Nohさんからの力強いメッセージがありました。 そして最後に、そのような想いがつまったポエム「真実が爆発する」をお送りしました。終了後には、そのメッセージに感じ入ったたくさんの方々がNohさんと交流される姿がとても印象的でした。

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継続的に参加されている方も初参加の方もいらっしゃいましたが、参加者のみなさま同士で活発に交流さて、とても活気溢れる場でした。

さて、当初は7回で予定していました「孫子の兵法」シリーズですが、ご好評につき年内10月と11月に追加開催が決定しております。次回は10月18日(日)です。
次回もまたみなさまとお会いできることを心待ちにしております!ご参加ありがとうございました。