第54回 HITOTSU学公開講座 (2010.10.17)

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ようやく秋の装いを感じ始める中、「孫氏の兵法を活用した21世紀企業の経営戦略」シリーズの第2回目を迎えました。
まずは、「そもそもHITOTSU学とは何か」を簡単にお伝えしました。HITOTSU学は、「認識の次元上昇」により、いつも心がスッキリ状態で生きられる道を案内するものです。
(過去のレポートで他の観点からHITOTSU学を説明しておりますので、そちらをご参照ください。)

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そして、「なぜ、今、孫氏の兵法を取り扱うのか」の観点から、HITOTSU学創始者のNohさんの話から始まりました。

かつて、民衆が王様の所有物だった時代から、フランス市民革命などにより、個人一人ひとりがそれぞれ夢やプランを持つことができる時代へと移行しました。しかし、今の時代はどのような時代なのでしょうか。大学を卒業しても仕事場がない雇用なき成長時代。また、2018年には人間の脳の処理速度より早いロボットが登場するといわれ、人間が必要とされなくなってしまう、そんな時代です。
経済に目を向ければ、商品が飽和状態になり、全く売れず、現金の24.4倍ものお金が溢れる金融バブルの状況、中央銀行の機能は麻痺状態。企業の倒産は日常茶飯事となっています。さらに追い打ちをかけるように、1985年のプラザ合意によりつくられた円高が加速し、貿易黒字が危なくなってきています。
このような八方塞がりの時代状況の中、一体どこに突破口を見出せばよいのでしょうか。対処療法ではない突破の道は、内需を爆発的に活性化する産業を興すことです。日本恐慌という程、長期沈滞している日本経済を立て直すためには、いざなぎ景気の高度経済を超える「いざなぎ2.0」バージョンの高度成長が必要です。時代のプレートを新たなプレートへとシフトチェンジする、その変化を創るために、孫氏の兵法はとても有用なのです。

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続いて、孫氏の兵法全十三篇のキーワードを駆け足でお伝えしました。詳しい解説は「孫氏の兵法」シリーズのレポートをご覧ください。

そして後半からは、21世紀企業の経営戦略の内容へと入っていきました。
企業の存在目的とは、そもそも何でしょうか。シンプルに表現すれば、資源利用の最大効率化を通して、社会に最大限の幸福を提供する、と定義することができます。

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資源としてイメージしやすいものは、エネルギー、天然資源、光、物質、生命などの地球自然でしょう。今までの企業は、このような「」の変化・運動・移動をメインとし、物を作り、物商品を取り扱ってきました。しかし、資源は「物」だけではありません。今まで私たちが扱ってこなかった、人間の考え、感情、言葉、行動、組織マインドといったものも自然物ですので、資源と見なすことができます。
人間の「」を変化させる技術ばかりが発達し、道具のみが大きく進歩した一方、人間の「」を変化させる技術が皆無であり、その結果、人間の尊厳性や機能、精神はまったく発達していません。それは、孫氏の兵法の第一篇のキーワードである「計」とつながりますが、人間は未だに「計ること=判断基準」から自由になっていないという意味です。

21世紀の企業に求められる最優先事項は、未解決であるこの人類共通の問題を解決する「人づくり」です。その人づくりとは、判断基準をゼロに戻すこと、判断基準から自由になること、つまり悟りです。21世紀の企業は、物づくりではなく、人づくり。人を悟らせることができる人を大量生産すること。それを通して、問題の根本から解決し、全世界が悩んでいる財政赤字と雇用問題を解決することができるのです。それができるのも、もともと侍の感覚を持ち、和の精神を持っている日本人だからこそ出来る、日本のミッションだとNohさんは熱く語り、会場では涙を流す方もいらっしゃいました。

今回は日曜の夜にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
どちらの回から参加しても楽しんでいただける構成ですので、みなさま奮ってご参加ください。次回お会いできることを楽しみにしております。

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