第55回 HITOTSU学公開講座 (2010.11.6)

今回は「孫子の兵法を活用した21世紀企業の経営戦略」シリーズの第3回目をお届しました。
前半では、HITOTSU学概論と孫氏の兵法全十三篇のポイントをお伝えしました。詳しい内容は今までの開催レポートをご覧ください。シリーズ開催ですが、初参加の方でも安心してお楽しみいただける構成です。

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孫子の兵法は2500年前に記されたと言われていますが、そこには現代に通ずる不変の原理原則があります。現代版の戦いである企業経営、そして、今ここからどう未来を構築していくのか当たり、大変有用な指南書が孫子の兵法です。

後半からはメイン講師のNohさんより、本題である孫子の兵法を活用した21世紀に経営戦略についてお話がありました。
今日本は、多額のお金を投入した景気対策では一向に景気が回復しない20年間の景気沈滞に陥っており、これは日本病と言われています。このような危機的状況をチャンスにできるような、かつての高度経済成長期のイザナギ景気を彷彿させるイザナギ景気2.0バージョンを起こすスーパーヒーロー産業の登場が求められています。世界全体が1つの運命共同体となっている21世紀における企業の経営戦略とは何でしょうか。

孫子の兵法の第一「計篇」のキーワードは、「計ること」です。経営には計ることが欠かせませ。しかし、計るための道具がなかった結果が今の多様な危機が渦巻く状況です。計るための道具をHITOTSU学ではお伝えしています。

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今日の豊かな物質文明は、をコントロールがきっかけとなり創られてきました。そして今はお金のコントロールが必要な時代です。そのためには消費者の心理を掴むための心のコントロール、つまり心の経営が大切です。それにより人間のイノベーションを起こし、人間のやる気を爆発させることができます。激しいグローバル競争で生き残る企業経営には、やる気が必要不可欠な要素なのです。

イギリスからは産業革命が、アメリカからはIT革命が起き、近代に多大な貢献をした日本から何も起きないのはおかしいと、Nohさんは言います。Made in Japanが世界的ブランドになった秘密は日本人の心です。それは侍が戦いの場面で命をかけてとらわれない心を維持する、今ここに集中する心のパワーに由来するものです。しかし、その侍感覚を喪失し、消費者の心が死んでしまっている今、人間をイノベーションし、人間の精神を進化させることが何よりも優先すべきことです。21世紀の企業経営はそこから始まるのです。

人間のイノベーションを起こすためには、悟りや真理をタブーではなく一般常識にすることが必要だとNohさんは言います。このことなくして、数年後にはロボットの知能が人間を上回ることが予想される今、人間の尊厳性をどうやって保つことができるのでしょうか。この時代の危機を突破する突破口をどこからか作らなければならない。それは、アメリカでもヨーロッパでも中国でもなく、侍感覚が眠る日本なのです。

次回は、12月4日(土)の開催です。ともに今の時代を生き抜くのに必要が知恵を学んでいきましょう。みなさまとお会いできることを楽しみにしております。