第56回 HITOTSU学公開講座 (2010.12.4)

2010年最後のHITOTSU学公開講座は、「孫子の兵法を活用した21世紀企業の経営戦略」4回目でした。
今回から流れの構成が一新し、HITOTSU学創始者Noh さんからの解析の時間が長くなりました。今まで同様、「HITOTSU学とは何なのか」、「なぜ今、孫子の兵法を扱うのか」もお伝えしておりますで、初めての方も安心してご参加いただけます。

私たち人類はかつて、軍隊を使った殺りく戦争をしていましたが、現代は企業を使った戦争をしています。孫子の兵法は、そのパラダイム転換のきっかけとなってきました。もう一度パラダイム転換が起きる時に突入している現代、孫子の兵法の本質から学ぶべきことがたくさんあります。

孫子の兵法は第一章の「計篇」が非常に重要です。キーワードは「計ること」です。今の時代が何のためにあるのか「計る」ことができるでしょうか。計るためには道具が必要です。それを道(タオ)と言い、今の時代を計るための道具・道を持っているのかどうかが重要になります。計篇の詳しい説明は開催レポートをご覧ください。

自分にとって、隣の人にとって、社会にとって、もっと言えば宇宙全体にとって、どう生きることが正しい生き方なのでしょうか。それを計ることができるでしょうか。最近、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の著書「これから『正義』の話をしよう」がブームになっていますが、今、どう生きることが正しい生き方なのかを世界的に迷っている状態です。計ることができなければ、正しい生き方もわからず、収益やビジネスモデルをつくることができません。
計るための道具である「」、それは理解方式と置き換えることができます。自分と自分の世界をどう理解すればよいのか。何のためにどう生きればよいのか。どんな人間になって何をするのか。そういった根本判断基準、つまり理解方式が変化してきているのが現代です。

前半では、計篇とつなげて時代の流れを読み解きました。これは企業経営を考える上で非常に重要なポイントです。後半では、この時代における企業経営について観ていきました。

20101204_3 20101204_2

2010-12-4-2

現代は、昔のようにわかりやすい見える戦争ではなく、見えない戦争をしています。それは経済戦争であり、その中での企業経営は言わば企業戦争とも言えます。企業戦争とは、企業の経済領土拡大戦争です。

2010-12-4-3

しかし今までの理解方式のままでは、莫大な資金を投入しても本当の意味での新しいものを創ることができず、利益も生まれず、仕事場も作れません。これからは、「どんな利益創出モデルを創れるのか」が重要です。企業同士で戦うのであれば、いかに感動を生み出すのかに焦点をあてるべきです。それは戦わない戦争、教育戦争です。孫子の兵法においても、戦わず勝つことの重要性と、もし戦うのであれば、速戦速勝するべきだと説かれています。今ここ、考えに、脳に勝つこと。それができた時に初めて、本当の感動、幸せが可能になります。

2010-12-4-1
20101204_1 20101204_4

自分がつくった脳、自分がつくった考えに支配されてしまっては、屈辱的な人生を強いられてしまいます。それをストップし、人間の無限の可能性と尊厳性を取り戻すことが認識革命であり、その条件が整っている場所が日本なのだと語っているのがNohさんです。なぜなら、八百万、七福神に象徴されるように、和の精神が根付いているからです。
日本がその素晴らしさに目覚めれば、隣の国・韓国も目覚め、21世紀の薩長同盟とも呼べる日韓薩長同盟が起きます。西洋のルネッサンスは私たち人類に物資的豊かさを与えてくれましたが、これからは心の豊かさが求められる時代、アジアのルネッサンスが心の時代を牽引していきます。イギリス産業革命、アメリカIT革命、日本から認識革命。そこに無限の経済大陸が眠っているのです。

激動の2010年、みなさんはどのような一年間だったでしょうか。今年もHITOTSU学公開講座へのご声援、本当にありがとうございました。来年も「孫子の兵法を活用した21世紀企業の経営戦略」シリーズが続きます。
どうぞ良い年をお迎えください。